ちょっと御一緒に考えてみませんか

「今、咲いている花は 
たった今、咲いたのではありません。
何年も前に種が撒かれました。
環境が整い、幹や枝が伸びました。
花が咲くまで沢山の要因があったことを
よくよく考えてみましょう。」

寒くなると温かいお茶がとても美味しく
ありがたいものです。
かじかんだ手も身体も
一口のお茶でどれだけ癒されることでしょう。
その時「温かいお茶、ありがとう!」だけで
いいのかな、と 少し
御一緒に考えてみましょう。

確かに自分で沸かしたお湯。
自分で急須に入れたお茶の葉。
もしくは、コンビニでお金を払って
自分で買った「温かいお茶」かもしれません。

けれども、そのお茶の葉は
はるか数年前に、どなたかが種を撒き
大切に手入れし、育ててくれたもの。
お日様の光、風、雨、新鮮な空気、温度
そんな自然の環境のお陰もあります。

その葉っぱを摘んで、お茶にして下さる方が居て
さらにそれを袋に詰めて
箱に入れて、車や飛行機に乗って
お店に運ばれ
やっと、やっと、私達の手の届く所まで来ました。


水道から出るお水も同じことです。
どこからきたお水?
どうやって温めたものでしょう。

そんなことを考え出したら
もうどこまで考えたらいいのでしょうね。

私達は、日々どれだけ沢山の因縁、お陰の中で
生かされていることか、と
改めて考えさせられます。

「その一口のお茶の味が
素晴らしい味に変わりませんか?」


実はこの法話は
私の兄弟子のよく話すお話です。
最初に聞いた時に
あまりにも感動したもので
大変よく覚えています。

お人との御縁も同じことですね。
たまたま会っただけにするのか
有難い出会いにするのかは
自分の心次第です。


どなた様も、今日もより良い一日となりますように。😊



「道うことなかれ この華今年発くと。
まさに知るべし 往歳種因を下すことを。 
因縁相感して 枝幹聳ゆ。
何にいわんや 近日早春に遭うをや。」

弘法大師空海

あいおい庵          

真言宗の尼僧の庵(自宅)です。誰にでもわかりやすい仏教を目指しています。 生活即仏教。相互供養、相互礼拝の心を大事に。楽しく豊かな生活をすごしましょう。 Twitter、アメブロ、noteなどで執筆活動をせっせとしています。もしご覧になりましたら、ぜひ読んでみてくださいね。合掌

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