言葉の大切さ
今日も一日お疲れ様でございました。
「一粒の米にも万人の労苦を偲び(しのび)
一滴の水にも天地の恵みに感謝し奉る。
(たてまつる)
願わくば身を養い、心をおさめて
報恩に報いん(むくいん)。
南無大師遍照金剛
南無大師遍照金剛
南無大師遍照金剛」
これは私が
食事の前に、必ずお唱えしている言葉です。
先生(僧侶の大先輩)
九州の、とあるお寺の
ご住職様より教えて頂きました。
御一緒にお食事を頂きました時
そこのお寺の方々が皆様で合掌して
お唱えを致します。
浅学な私はその言葉を知らずに
御一緒お唱えする事が出来ませんでした。
恥ずかしい、のと同時に
「とてもいいお言葉だな。」と、思いまして
後から教えて頂きました。
それからは、必ず食事を頂く時に
お唱えさせていただいています。
お唱えをしながらいつも、
この言葉の一言残らず
全て本当にそのままだな、と
しみじみ思います。
とても素敵な言葉。
教えて頂いたことを心より感謝しております。
お山ではいつも、
お話をさせていただきました最後に
皆様と「南無大師遍照金剛」と、お唱えをさせていただきます。
ご挨拶をして下がります時に
「南無大師遍照金剛」とは、どんな意味ですか?と、
お聞き下さる方がいつも数人おられます。
「南無はお任せします、という意味です。
遍照とは、あまねく照らすという意味。
金剛は、私達の心の中や、光の当たらないところまで届くような眩い光です。
遍照金剛は、御大師様が惠果様より賜りました法名でもあります。
ですから、眩い光で無明を取りのぞく御大師様に
全てお任せ致します、という意味になりますでしょうか。」
そんな風にご説明させていただきますと、
「私は、お経は読めないけれど
この言葉だけでも、とてもいいですね!」と、
輝く様な良い笑顔をなさいます。
「魔法のお言葉ですね。」と
私はお答え致します。
一つ一つ丁寧に
今、自分がどんな心を持てば良いのか
そんな指針がありますと
小さな不安などは吹き飛んでいきます。
毎日、毎日、何気なく口にしている言葉です。
けれどもそんな一つ一つを
大切にしたいものと思います。
どなた様もどうぞ良い夜をお過ごし下さいませ。
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