やってみないことには
どなた様も今日も一日お疲れ様でございました。
ほんの数日前、お山より無事帰宅致しました。
天地に大きな動きもあり、
私事では、来月も大きなお勤めがございます。
何より目の前には
今月の、お習字の昇段試験がございました。
身体も心も、いつも緊張していますと
当然 疲れて参ります。
どれだけ有難く、嬉しい、と思うことであっても
時間も身体も有限です。
「今月の昇段試験はパスしてしまおうかしら…」
そんな気持ちにもなっておりました。
道はまだまだ長いのだから
少しくらいお休みしても大丈夫かな、と。
でも、集中出来なくても、例え下手でも
出すだけ出してみよう、そう思い直しまして
無事に提出することが出来ました。
書き終えました時
試験に受からなかったとしても
それはそれでいいかな、とも思いました。
そう思えたのは、それは何より
久しぶりに筆を持って書く時間が楽しかったからでした。
御大師様はこう仰っておられます。
「その道をなかなか到達できる人が居ない、
尊敬できる様な人が居ない、などと言って
自分の目標を投げてはならない。
道や心がけを捨ててはならない。
やらぬよりやるほうがはるかにましである。」
「皆罷む(やむ)ことを得ずして之(これ)を為すことの賢(かしこ)ければなり」
秘蔵宝鑰(弘法大師空海)
私がもし、筆を持たなかったら
「お習字って、本当に楽しいな」と
改めて思い直す時間はなかったことでしょう。
確かに、やらないより
やってみる方がはるかに良い、と
すっきりとした心で、しみじみ感じました。
駄目なら駄目で、
駄目なんだな、と気がつくことも出来ます。
何でも、やってみなくちゃわからない。
やる前に答えを出しては
勿体ない。
そんな風に
御大師様に励まして頂いた思いが致しました。
お習字の先生には、
「字が踊っていますね笑」と言われました。
「でも、お忙しい中、よく書かれましたね」
とも、お褒め頂きました。
本当に。皆様のお陰様でございます。
ありがとうございます。
お彼岸でございます。
道みちに赤く輝く彼岸花が
大変 美しい風景を見せてくれています。
どなた様もどうぞ良い夜をお過ごし下さいませ。
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