種の中の命は生きています
「経巻の紐を解くと
心にある蓮の花が開きます。
経本を開くと
仏の智慧が胸に染み込んできます」
私達の心の中には、どんな人であれ
誰一人として欠けることなく
「仏性」があります。
それは尊い欠片です。
「仏の種」です。
植物の種をそこら辺に撒いたとします。
すぐに芽が出るものもありますし
忘れた頃に芽が出るものもあります。
温度や湿度、日光など、
その種の条件に合わなければ芽は出ません。
蓮の花の種は、本当にすごくて
1400年から3000年前の種でも
条件を合わせることが出来れば
ちゃんと芽を出し花を咲かせることが出来ます。
(掘削地の池から出てきた古代蓮が有名です)
私達、誰もが持っている尊い蓮の種も
それと同じことです。
ほおっておいて芽が出ることもあれば
環境を整えなければ出ないものもあります。
こんなもの、もう芽なんて出ないだろう、と
私達が思っていても
必ず種の中の命は生きています。
その芽を出させるのは自分次第です。
どうぞ、ご自分だけの
美しい花を咲かせて頂きたいと思います。
「巻を解けば心蓮自ら開け
紙を舒ぶれば 仏智たちまちに入る 」
弘法大師空海
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