恋愛は苦しいものですね

「愛は喜びですが、結局 煩悩となって
心に迷いが生じます。
地獄は自分で作るものであって
人から造られるものではありません」

仏教では「愛」を
あまりよろしくないものとします。

では、人を好きになっていけないの?と
思われるかもしれませんが
相手のことが愛しくて
幸せであって欲しいな、と思うのは
「慈悲」になります。

しかし、私達の心はついつい本筋を超えて
さらに外れて行きがちです。
(それがよくいわれる「煩悩」です。)

「好き」が、やがて
同じくらい、もしくは、それ以上に
好きになって欲しい、
お返しが欲しい、という欲望になっていきます。

自分本位の欲望は、自分の心を迷わせ
何が正しくて、何が間違いなのか、
判断の出来ないような状態に変化していきます。

気がつけば「楽しい愛」だったはずが
「苦しみ」になります。

昔、そんな歌ありましたね。
「恋がこんなに苦しいものなら、
二度と恋などしたくはないわ♪」
ご存知ないですか…すみません、古くて。

恋や愛、もしくは好きな相手が
その「苦しみ」を作り出しているのではなくて
結局は、自分の心が勝手に作りあげたものです。

愛することが悪いのではなく、
いつの間にか自分勝手になっていくから
気をつけなさい、ということですね。


「慈悲」はお返しを求めません。

本当に相手のことが好きならば
与えるだけにすることです。
与えっぱなしです。
それが本物の愛です。



「愛水諸根を溺らし、心に迷うて
煩悩を長じて、地獄自ら経営す。
あに是れ他人の造るならんや」

弘法大師空海

あいおい庵          

真言宗の尼僧の庵(自宅)です。誰にでもわかりやすい仏教を目指しています。 生活即仏教。相互供養、相互礼拝の心を大事に。楽しく豊かな生活をすごしましょう。 Twitter、アメブロ、noteなどで執筆活動をせっせとしています。もしご覧になりましたら、ぜひ読んでみてくださいね。合掌

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