心は月のようなもの
月はよく人の心に例えられます。
本来まんまるで美しいものでありますが
日によって見える姿が違います。
まるで日に日に変化する心のようです。
また、月は夜空で美しく輝きますが、
よく考えればそれは自分で光を放っているわけではありません。
お日様という自分以外のおかげを頂いて光っているのです。
人は限りない欲望に心が覆われてしまうものですが、
それは日の光りを雲が覆って見えなくしてしまうのに似ています。
人の心は本来丸く輝く月のようなもの。
雲(自分だけの欲望)を取り払うことで
本当の自分(菩薩)が現れます。
「客塵煩悩に覆わるること雲の能く日の光明をかくすが如し」弘法大師空海
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