心は月のようなもの

月はよく人の心に例えられます。

本来まんまるで美しいものでありますが
日によって見える姿が違います。
まるで日に日に変化する心のようです。

また、月は夜空で美しく輝きますが、
よく考えればそれは自分で光を放っているわけではありません。
お日様という自分以外のおかげを頂いて光っているのです。

人は限りない欲望に心が覆われてしまうものですが、
それは日の光りを雲が覆って見えなくしてしまうのに似ています。

人の心は本来丸く輝く月のようなもの。

雲(自分だけの欲望)を取り払うことで
本当の自分(菩薩)が現れます。


「客塵煩悩に覆わるること雲の能く日の光明をかくすが如し」弘法大師空海

あいおい庵          

真言宗の尼僧の庵(自宅)です。誰にでもわかりやすい仏教を目指しています。 生活即仏教。相互供養、相互礼拝の心を大事に。楽しく豊かな生活をすごしましょう。 Twitter、アメブロ、noteなどで執筆活動をせっせとしています。もしご覧になりましたら、ぜひ読んでみてくださいね。合掌

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