生きるのが苦しいもとは無明

心の病いは沢山ありますが その元はたった一つです。 

わからないこと、です。 


 弘法大師空海 


心病衆しといえども、その本はただし一つ。 

いわゆる無明これなり。


 『十住心論』



戦争が終わって新しい文化を築く時、時代の流れの中で
信仰心を失ってしまった日本人は数多くいます。 


その世代が家庭をつくり子どもを育て、また新しい時代を作ります。 


心の本源にどんな信仰でもよい、何かを信じることがないと


人はどうなるでしょう。 


道徳心を失くします。 


やがて、心が病んでいきます。 

今まさにその時代です。



無明とは心の中が真っ暗で、
明るい智慧(方法)や、
正しい判断力がない状態をいいます。


自分の思うがままの感情にまかせてものを言い行動します。


欲望のまま(むさぼる=貪)、 

怒り(瞋)、 

愚痴る(痴)。 


この姿が貪瞋癡(とんじんち)という三毒です。 


そのままでいると、心の病にかかっていきます。 


私達は、当たり前のことに気が付かないように出来ています。 


不幸なこと辛いことだけを感じるように出来ています。 

そういう心の構造になっているのですから仕方がありません。 


しかしそのままでは苦しむから
「有難いな」と感じる心を養う生き方と
智慧(仏)が必要なのです。



 


今日も笑顔でぼちぼちと。

あいおい庵          

真言宗の尼僧の庵(自宅)です。誰にでもわかりやすい仏教を目指しています。 生活即仏教。相互供養、相互礼拝の心を大事に。楽しく豊かな生活をすごしましょう。 Twitter、アメブロ、noteなどで執筆活動をせっせとしています。もしご覧になりましたら、ぜひ読んでみてくださいね。合掌

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